築年数の経過と共に、家のメンテナンスの意識が高まり、外壁の劣化が目立ち始めたマイホームオーナーのあなたは、外壁の目地補修について、具体的な方法や劣化による影響などを知りたいと考えているのではないでしょうか。
今回は、外壁目地の補修の必要性と補修方法について紹介します。
外壁目地の補修の必要性
外壁の目地は、防水や強度を保つ重要な役割を担っています。
しかし、経年劣化によってコーキング材がひび割れや剥がれを起こし、雨水侵入や強度低下などの深刻な問題を引き起こす可能性があります。
1: 雨水浸入による被害
外壁の目地は、外壁内部への雨水浸入を防ぐ重要な役割を担っています。
コーキング材が劣化すると、目地部分に隙間が生じ、そこから雨水が浸入してしまいます。
雨水が浸入すると、外壁の下地材や構造材が腐敗し、建物の強度が低下するだけでなく、カビやシロアリが発生する原因にもなりかねません。
2: 強度低下による被害
外壁の目地は、外壁材同士を繋ぎとめ、外壁全体の強度を保つ役割を担っています。
コーキング材が劣化すると、外壁材が剥がれ落ちたり、外壁が崩落する可能性があります。
特に、地震や台風などの自然災害が発生した場合、劣化が進んだ外壁は大きな被害を受ける可能性が高くなります。

外壁目地の補修方法
外壁目地の補修方法には、大きく分けて「打ち替え」と「増し打ち」の2つの方法があります。
それぞれの方法の特徴や費用、メリット・デメリットなどを比較することで、適切な方法を選択することができます。
1: 打ち替え
打ち替えとは、劣化している古いコーキング材を完全に除去し、新しいコーキング材を充填する方法です。
・打ち替えのメリット
耐久性が高い
劣化が遅く、長期間効果が期待できる
外壁の美観を回復できる
・打ち替えのデメリット
費用が高額
作業時間が長く、足場を組む必要がある
既存のコーキング材の除去に手間と時間がかかる
2: 増し打ち
増し打ちとは、既存のコーキング材の上に新しいコーキング材を重ねて充填する方法です。
・増し打ちのメリット
費用が打ち替えよりも安い
作業時間が短く、足場を組む必要がない
・増し打ちのデメリット
耐久性が打ち替えよりも劣る
既存のコーキング材が完全に劣化している場合は効果が期待できない

まとめ
外壁目地の補修は、建物の寿命を長く保つために非常に重要なメンテナンスです。
劣化症状を放置すると、雨水侵入や強度低下などの深刻な問題を引き起こす可能性があります。
適切な補修方法を選択するには、まずは専門業者に相談し、外壁の状態を診断してもらうことが重要です。
打ち替えと増し打ちそれぞれのメリット・デメリットを理解した上で最適な方法を選びましょう。