モルタル外壁のひび割れはコーキングで補修!正しい選び方と手順を解説

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モルタル外壁のひび割れはコーキングで補修!正しい選び方と手順を解説

外壁のモルタルに現れた細かなひび割れは、建物の美観を損なうだけでなく、雨水の侵入経路となり、建材の劣化を早める原因にもなりかねません。
ご自身で補修できるのか、どのような材料を選べば良いのか、不安を感じている方もいらっしゃるでしょう。
しかし、適切なコーキング材を選び、手順を踏んで丁寧な作業を行えば、DIYでも効果的なひび割れ補修は可能です。
このガイドでは、モルタル外壁のひび割れをコーキングで美しく、かつ耐久性高く補修するための具体的な方法を、材料選びから作業手順、注意点まで解説していきます。

モルタル外壁のひび割れ補修コーキング材の選び方

外壁材や塗装の状態に合わせた材質を選ぶ

モルタル外壁のひび割れ補修に用いるコーキング材(シーリング材)は、外壁材の種類や、すでに塗装が施されているか否かといった状態に合わせて、最適な材質を選択することが重要です。
一般的に、モルタル外壁の補修には、耐久性や耐候性に優れ、塗装も可能な「変成シリコン系」のシーリング材が推奨されることが多いです。
このタイプは、下地への密着性も高く、硬化後の柔軟性もあるため、外壁のわずかな動きにも追従しやすく、ひび割れの再発を抑制する効果が期待できます。
一方、シリコン系シーリング材は、耐水性や耐候性に優れますが、塗装ができないという特性があるため、補修箇所を塗装で仕上げる計画の場合は避けるべきです。
また、ウレタン系シーリング材も塗装可能ですが、変成シリコン系に比べて耐久性が劣る場合があるため、長期的な耐久性を重視するならば、変成シリコン系が最も汎用性が高く、有力な選択肢となります。

ひび割れ補修に適した機能を持つ製品を選ぶ

コーキング材を選ぶ際には、単に材質だけでなく、ひび割れ補修に特化した機能性を持つ製品を選ぶことが、仕上がりの美しさや耐久性を左右します。
ひび割れは、その幅や深さが様々であり、補修材には、これらの不均一な隙間をしっかりと埋め、かつ目地の動きに追従できる柔軟性が求められます。
そのため、製品のパッケージや説明書きで「外壁用」「ひび割れ補修用」といった用途が明記されているものや、「弾性」「高接着性」「耐候性」といったキーワードが表示されている製品を選ぶと良いでしょう。
また、ノズルの形状や太さも、補修するひび割れの大きさに合わせて選ぶと、作業効率が格段に向上します。
細かなひび割れには細口ノズル、ある程度の幅があるひび割れには、少し太めのノズルや、付属のアタッチメントを工夫して使用すると、コーキング材を無駄なく、かつ効果的に充填できます。

補修箇所に必要な量を把握する

DIYでコーキング補修を行う際には、事前に必要なコーキング材の量を正確に把握しておくことが、材料の無駄遣いを防ぎ、計画通りに作業を進める上で不可欠です。
補修するひび割れの総延長、幅、そして深さを計測し、おおよその体積を算出することが基本となります。
一般的に、DIYでよく使用される300ml入りのコーキングカートリッジ1本で、幅5mm×深さ5mmのひび割れであれば、約12メートル分を充填できるとされています。
しかし、これはあくまで目安であり、ひび割れの形状や充填の仕方によって使用量は変動します。
特に、ひび割れ内部にしっかりとコーキング材を充填しようとすると、予想以上に消費量が増えることもあります。
そのため、補修箇所全体の長さを考慮し、必要量よりも1~2本多めに購入しておくことをお勧めします。
予備があれば、慣れない作業での失敗や、後になって追加で補修が必要になった場合にも慌てずに対応できます。

DIYでモルタル外壁のひび割れをコーキング補修する手順と注意点は?

ひび割れ箇所の清掃とプライマー塗布を確実に行う

モルタル外壁のひび割れをコーキングで補修する際、仕上がりの美しさ、そして何よりも補修材の耐久性を左右する最も重要な工程が、ひび割れ箇所の徹底的な清掃と、その後のプライマー塗布です。
まず、ひび割れ周辺のゴミ、ホコリ、コケ、古い塗膜の剥がれなどを、ブラシやスクレーパー、掃除機などを用いて丁寧に除去します。
ひび割れ内部に汚れが残っていると、コーキング材がしっかりと接着せず、早期に剥がれたり、雨水が侵入したりする原因となります。
清掃後は、ひび割れ内部までしっかりと乾燥させることが大切です。

次に、ひび割れ補修専用のプライマーを、ハケや細口の筆などを使って、ひび割れ内部にまで行き渡るように丁寧に塗布します。
プライマーは、コーキング材とモルタル下地との密着性を高め、下地の吸い込みを抑える役割を果たします。
プライマーが完全に乾燥する前にコーキング材を充填すると、接着力が低下するため、製品に記載された乾燥時間を必ず守ってください。

コーキング材の充填と丁寧な仕上げを行う

清掃とプライマー塗布が完了したら、いよいよコーキング材の充填作業に入ります。
コーキングガンにセットしたコーキング材のノズル先端を、ひび割れにしっかりと押し当て、隙間ができないように均一な力で押し出しながら、ひび割れに沿ってゆっくりと移動させていきます。
ひび割れの奥までしっかりとコーキング材を行き渡らせることが、耐久性を高める上で肝心です。

充填後、ヘラや指などを用いて、表面を平滑にならしていきます。
この「ならし」作業は、見た目の美しさを決定づけるだけでなく、余分なコーキング材が雨水を受けて劣化するのを防ぐためにも重要です。
ヘラに水や洗剤を少量つけると、きれいに仕上がりやすくなります。
より丁寧な仕上がりを目指す場合は、ひび割れの両側にマスキングテープを貼り、コーキング材を充填した後にテープを剥がす方法も有効です。
充填・仕上げ後は、コーキング材が完全に硬化するまで、直射日光や雨、衝撃から保護し、十分に乾燥させることが必要です。
必要であれば、乾燥後に外壁塗装と同様の塗料で上塗りすることで、さらに耐久性と意匠性を高めることができます。

まとめ

モルタル外壁のひび割れ補修では、適切なコーキング材の選択と丁寧な作業が重要です。
材質は外壁材や塗装状況に合わせ、変成シリコン系など機能性のある製品を選びましょう。
必要な量も事前に把握しておくことが大切です。
DIY補修の手順としては、まずひび割れ箇所の徹底的な清掃とプライマー塗布を確実に行い、下地との密着性を高めます。
次に、コーキング材を隙間なく充填し、ヘラなどで表面をきれいに仕上げます。
これらの工程を丁寧に行うことで、DIYでも建物の美観と耐久性を向上させることが可能です。
ご自身の状況に合わせて、DIYでの挑戦や専門業者への依頼を検討してください。

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