外壁の反りはなぜ起こる?原因と対処法を解説

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外壁の反りはなぜ起こる?原因と対処法を解説

外壁に反りが見つかり、不安を感じている方も少なくないのではないでしょうか。
建物の状態を把握し、適切な対処をするためには、まず反りの種類と原因を理解することが重要です。
今回は、外壁の反りについて、その種類、原因、影響、そして修理費用までを解説します。

外壁の反りの種類

水平方向の反り:外壁材の伸縮によるもの

外壁材は、気温の変化や湿度の影響を受けて伸縮します。
特に、金属サイディングや樹脂サイディングなどの素材は、温度変化による伸縮が大きいため、水平方向への反りが生じやすいといえます。
また、この反りは比較的ゆっくりと進行することが多く、目視で確認できるようになるまでに時間がかかる場合もあります。
さらに、施工時の固定方法が適切でなかった場合にも、このタイプの反りが発生する可能性があります。

垂直方向の反り:下地材の劣化によるもの

下地材である木材や合板が腐食したり、シロアリなどの被害を受けたりすると、強度が低下し、外壁が垂直方向に反ることがあります。
このタイプの反りは、下地材の劣化が原因であるため、外壁材自体の劣化とは異なる点に注意が必要です。
例えば、下地材の腐食は、雨漏りなどが原因となることが多いため、早期発見が重要なのです。
また、発見が遅れると、補修費用が高額になる可能性があります。
加えて、建物の構造自体にも影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。

部分的な反り:地震や衝撃によるもの

地震や強風、あるいは何らかの衝撃によって、外壁の一部が局所的に反ることがあります。
このタイプの反りは、発生箇所が限定的であることが多いですが、ひび割れや破損を伴う場合もあり、早急な対応が必要となる場合があります。
特に、地震による反りは、建物の構造的な問題に繋がる可能性もあるため、専門家の診断を受けることをお勧めします。
また、強風で飛来物が当たった場合なども、部分的な反りが発生する可能性があります。
さらに、部分的な反りであっても、放置することで広範囲に広がる可能性もあるため、注意が必要です。

外壁の反りの修理費用

反りの程度や範囲によって費用が変動

外壁の反りの修理費用は、反りの程度や範囲、使用する材料などによって大きく変動します。
軽度の反りは数万円で済む場合もありますが、重度の反りは数百万円かかる場合もあります。
また、足場設置が必要な場合は、その費用も追加で発生します。
さらに、下地材の補修が必要な場合は、費用がさらに高くなる可能性があります。

部分的な補修:数万円〜

部分的な補修であれば、数万円から数十万円程度で済むことが多いです。
しかし、補修箇所が多い場合や、複雑な修理が必要な場合は、費用が高くなる可能性があります。
また、使用する材料によっても費用が変動します。
さらに、修理後の保証内容も確認しておくことが重要です。

外壁全体の張替え:数百万円〜

外壁全体の張替えとなると、数百万円から数千万円かかる場合もあります。
費用を抑えるためには、早めの対応が重要です。
また、外壁材の種類によっても費用が大きく変動します。
さらに、断熱材の追加や耐震補強なども同時に行う場合は、費用がさらに高くなる可能性があります。

まとめ

今回は、外壁の反りの種類や原因、影響、そして修理費用について解説しました。
反りには水平方向・垂直方向・部分的なものがあり、原因も経年劣化や下地材の腐食、自然災害、施工不良など多岐にわたります。
放置すると雨漏りや構造への悪影響、美観の低下など、深刻な問題につながる可能性があるため、早期対応が重要です。
外壁の異変に気づいたら、できるだけ早く専門業者に相談することが大切です。

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