塗装工事の費用は自分で計算できる?単価の出し方と見積もりの見方

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塗装工事の費用は自分で計算できる?単価の出し方と見積もりの見方

家を建ててから年月が経ち、外壁の塗装が気になっていませんか。

そろそろ塗り替えが必要だけど、費用がどれくらいかかるのか、見積もりをどう見たらいいのか、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

実は、塗装工事の費用は自分である程度把握することができます。

適切な費用感を掴むことで、業者との交渉もスムーズに進みます。

今回は、塗装工事の単価を自分で算出する方法をご紹介します。

塗装工事の単価算出方法

塗装面積の正確な計算

塗装面積の算出は、正確な費用計算の第一歩です。

まずは、建物の図面を確認しましょう。

図面がない場合は、メジャーやレーザー測定器を使って、外壁の縦と横の長さを正確に測ります。

窓やドア、換気口などの塗装しない部分の面積を差し引くことを忘れないでください。

坪数から概算することもできますが、正確な面積を求めるには実測が不可欠です。

坪数を㎡に変換する場合は、坪数に3.3を掛けます。

ただし、建物の形状によっては、単純な計算では正確な面積が出ない場合があるので注意が必要です。

材料費の算出と内訳

材料費は、使用する塗料の種類と量によって大きく変動します。

アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素など、塗料の種類によって価格や耐久年数が異なります。

それぞれの塗料の㎡あたりの単価は、塗料メーカーのホームページなどで確認できます。

また、下塗り、中塗り、上塗りの回数も考慮する必要があります。

下地処理に必要な材料費も忘れずに算出しましょう。

人件費の算出と内訳

人件費は、職人の人数と作業日数によって決まります。

1人当たりの1日あたりの人件費は、地域や職人の経験によって異なりますが、相場を参考に計算しましょう。

作業工程ごとに単価を設定する方法もあります。

作業の難易度や規模によって、人件費は大きく変動します。

足場代金の算出方法

高所作業が必要な場合は、足場が必要となります。

足場代は、建物の形状や大きさ、足場の種類によって異なります。

㎡あたり何円という単価で計算されることが多いですが、足場面積は塗装面積よりも大きくなるため、1.2~1.5倍を目安に計算する必要があります。

足場の種類(単管足場、くさび式足場、枠組み足場など)によっても単価は変わるので、業者に確認しましょう。

その他諸経費の見積もり

材料費や人件費以外にも、高圧洗浄、養生、コーキング、廃棄物処理などの諸経費が必要です。

これらの費用は、一式で計算されることが多く、相場を参考に概算します。

また、思わぬ追加工事が必要になる場合もあるため、ある程度の余裕を持った予算を確保しておきましょう。

塗装単価の比較と確認

複数の業者に見積もり依頼

依頼前にしっかりと見積もりを取るようにしましょう。

見積書には、使用する塗料の種類やメーカー、作業内容、保証期間などが明確に記載されているものを選びましょう。

見積もりの項目を比較検討

見積書には、材料費、人件費、足場代、諸経費などが詳細に記載されている必要があります。

「一式」という表記は、内容が不明確なため避けましょう。

各項目の単価を比較し、高すぎる、安すぎるといった点がないか確認します。

特に、足場代が異常に安い場合は、足場の安全性に問題がないか確認が必要です。

適正価格の判断基準

平均的な単価を参考に、高すぎる、安すぎる業者を排除しましょう。

安すぎる場合は、材料の質や工程の手抜きなどが心配です。

高すぎる場合は、適正な価格なのか、理由を確認する必要があります。

契約前に確認すべき点

契約前に、保証内容、アフターサービス、支払い方法などをしっかり確認しましょう。

保証期間や対象範囲、施工不良時の対応などを明確に確認し、トラブルを避けるためにも、契約書をよく読んでから署名・捺印しましょう。

不明な点があれば、業者に質問することを忘れないでください。

まとめ

塗装工事の単価は、塗装面積、材料費、人件費、足場代、諸経費などを正確に計算することで、ある程度自分で算出できます。

見積書の内容をしっかり確認し、適正な価格で信頼できる業者を選びましょう。

この記事で紹介した情報を参考に、安心して塗装工事を進めてください。

不明な点があれば、専門業者に相談することをお勧めします。

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